スタートアップがテレビ局に取材されるにはという視点

スタートアップにとって自社のサービスを認知してもらうために、ブースト的にCMを大量投下する例はわりとあると思う。

そこまでの資金を投下しなくてもテレビ番組(特にニュース番組)内で取り上げられるといった具合であれば、ある程度大きな効果を生み出す事が期待できる。

今回はその取り上げられ方の視点について考察してみたい。

 

時事性

言わずもがなニュース番組はニュースとなる具を探している。
その中で時事性(今伝えなければならない事)を捉えてなければピックアップされる事はまずない。執筆時点(5月14日)でいうと、アフターコロナにまつわる所が大きく占めるだろうし、無理矢理に時事性をつくろうと思えば「コロナに負けずに・・・」といった構成も可能かもしれない。

 

動きのあるもの

テレビ局なだけにカメラを通してサービスや現象が取材される。
テレビカメラの基本動作として「動きのあるもの」を追っかけて撮っていくというのがある。自社のサービスがインターネットだけで完結してしまうと「動きがない」と見なされがちである。実際にサービスを使ってみた人やサービスを使っている様子などが第三者の目線として入るとリアリティがある動きが期待できる。

 

全体のうちのどこを切り取っているか

自社がリリースしているサービスが社会全体のうちのどこを切り取っているかがわかる事。ニュースでもVTRを伝える冒頭にアナウンサーなどが前置きをするのはこの部分である。ここに時事性と全体のうちどこかという事を示してから本題に入る事が多い。リリースするサービスがこの部分を抑えている事が望ましい。

 

これらを踏まえて自社のサービスでニュース番組を構成されると考えると以下のようになるだろう。

 

例)テレビ東京 WBS風

・アナウンサー冒頭案内

感染の勢いが衰えたかに見える「新型コロナウイルス」そんな中で次なる一手に向けた準備を行う企業も出てきています。番組ではその打ち手について取材しました。

 

・VTR開始

サービスを使っている素人さんなどの様子&感想など
ナレーションでこの様子を解説
このサービスを使っている背景や現象について解説
サービス提供元に売れ行きなどのインタビュー
今後の行く末についてインタビュー

 

このパターンが「テーマ」を設定して複数の企業を取材する場合もあるし
1社のみの場合もある。
この辺は番組が持っている視聴者が見たいと思ってもらえる期待値の高さで変わってくるのだと思う。