Beyond COVID-19時代の家

新型コロナウイルスでいろいろな事が変わった。

コロナ後、元に戻すというよりも

コロナのような厄災が舞い降りても大丈夫な設計思想が少し浸透すると思う。

その中でもあまり語られる事のない家の変化について空想してみたい。

 

間取り

  • Work From Homeが可能な間取りが出来る
    最近の間取りは出来るだけ空間を広く見せる為にタテ・ヨコともに空間同志が繋がっているケースが多い。これでは家じゅうの雑音が入ってきて集中できないというケースも相当数あると思われる。
    ビヨンドコロナ時代の間取りは有事や通常時であってもWFHが違和感なく行える間取りになっていくのではないだろうか。具体的には個室やビデオ会議が可能なちょっとした防音設備、またビデオ会議時の映り込みに配慮した背景の作りこみなどだ。
  • 住人を飽きさせない工夫
    家にこもって仕事をしていると案外家でやる事がなくついついだらだらとテレビを見るといった事が多いかもしれない。リラックスの為にはそれも良いのではあるが、住人の健康に配慮した運動が意図せず出来てしまうきっかけなどが間取りなどの工夫ででてくるのではないだろうか。

ハードウェア

  • インターネット環境
    テレビの総視聴数がこの期間上がったのと同様にAmazonPrimeやNetflixも同様に伸びた。スマホでは飽き足らず、でかい画面で見たいニーズが顕在化し、コネクテッドTV(あるいはスマートTV化)が進むと思われる。この際に必須となってくるのがインターネット環境である。有線の安定性が仕事の継続に直結する人はキャリアの違うインターネット回線をそれぞれ引いて仕事を行うという事も起きるかもしれない。それらに必要なのは、ルータなどをしっかり格納し温度調整を行うラックである。現在の戸建てやマンションには基本的にこの概念が欠如している。埃を退け、温度を一定に保つといったような機能が戸建ての全館空調の進化とともに一般的にも取り入れられるだろう。
  • LAN環境
    3LDK以上の家などは既にWiFiのエクステンダーなどを利用しているのが一般的ではないだろうか。それもこれもPoE給電可能なLANケーブルの口が搭載されていれば解決できるケースが増える。今後、電源コンセント以外にLANケーブルの口を搭載したものが普及してくるのではないか。

AI化

家向けのAIはあまり見た事がない。特に国内。
AlexaやGoogle HomeとIoT家電をつないでさも未来感を演出するあたりはちょっと違うかなと思う。ネットワークでつながりまくった家は最終的に↓↓のようなAIを各家庭に搭載して運用することになるのではないか?(この技術がすごいのは家にサーバーを置いてプライバシーに関するところはすべて自宅内に閉じて運用が出来るという事。クラウドにアップロードされる際は個人に関するプライバシーはすべてマスクされて上がっていくという点)。日本語のページを選べるあたり、国内のハウスメーカーと何か協業している事を祈りたい。

 

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